卒業おめでとう 2009
河野ゼミ5期生のみなさん、卒業おめでとう。
この2年間、君たちと一緒に過ごせたことで、ボクは自分の人生をとても楽しく豊かにすることができました。そのことに感謝します。
卒業式の日、君たちがゼミ室に入って最後の時間を過ごしたと聞いて、ジーンときました。本当に、いろいろな想い出が残りましたね。ボクは君たちのことを永遠に忘れない。君たちもボクのことを永遠に忘れないでください。
追いコンの時、「先生お言葉を」と言われて、うまくいえませんでした。
君たちに伝えたいことは、短い言葉で伝えられることではありません。しかし、ボクはこの2年間、いろいろな場面で自分の生きざまを正直にみせることで、君たちにそれを伝えたいと思ってきました。うまくいったかどうかわからないけど、そのうちのすこしでも伝わっていたら、時々それを思い出してください。
最後のカラオケでボクが唄った歌は、ルイ・アームストロングのWhat A Wonderful Worldでした。その中に、こういう一節があります。
赤ちゃんが泣いている
ボクは、彼らが成長するのを見守るだけ
彼らは、これからたくさんのことを学んでいく
きっと、ボクが知り得る何十倍、何百倍のことを
君たちも、ボクより何十倍、何百倍のことをこれから学び、社会に貢献していくでしょう。そして、君たちの子供たちが、君たちよりもさらに多くのことを成し遂げていく。そしてまたその子供たちが・・・・。だから、この世界は素晴らしいのです。
これから社会へでると、君たちもすぐ、自分のあとに続いてくる若い世代のひとたちに、何かを伝えなければならない立場になります。そのとき君たちは、いまボクが感じているように、自分がいかに未成熟で未完全であるかを思い知らされることでしょう。
でも、それでいいのです。そのときに、落ち込んだり自信をなくしたりしないで、上の一節を思い出してください。後から来る人たちが、先人を追い越していくことができるからこそ、この世界が素晴らしいのだ、ということを。
もう一度、卒業おめでとう。これからもっともっと輝いてください。
河野ゼミ5期生に、乾杯!