卒業おめでとう 2008
河野ゼミ4期生のみなさん、卒業おめでとう。
3月25日の卒業式の式典には参列できませんが、代わりにこの日記で君たちへ贈る言葉を書き残します。
この2年の間、君たちと接し、すこしずつ一人ひとりを知ることができたことを、光栄に思います。ゼミで過ごした時間が、君たちにとって、人生の中で貴重な経験として、これからも大切に記憶されていくことを心から願っています。
また、ボクも、君たちと一緒に過ごせたことで、自分の人生を豊かにすることができました。本当にありがとうございました。
この2年を振り返り、なにより思い知らされるのは、君たち一人ひとりの個性の強さです。何ごとにも物怖じせずに積極的な人、飲み会で抜群の能力を発揮する人、ピュアな心を持った人、暖かい心配りのできる人、意外性に満ちた人、研究者としての才能に恵まれた人、後輩の面倒見がいい人・・・などなど。個性に満ち溢れていることは、素晴らしい。なぜなら、人が輝いている時とは、その人の個性がいかんなく発揮されている時にほかならないからです。これから社会に出て行ったあとも、自分の個性を大事にしながら、存分に活躍してください。
今年卒業していく君たちも、去年の3期生に負けず劣らず、みな素晴らしい卒業論文を完成させました。これは、本当に、誇りに思ってください。おそらく、君たちは、自分の可能性を一歩、そしてまた一歩と先へ伸ばしながら、ひとつのプロジェクトを完成させていくことの快感を覚えたのではないでしょうか。これからは君たちの人生そのものを、そのようなプロジェクトだと思い、同じところに留まるのではなく、つねに前を見据えていってください。
新しい一歩を踏み出すときに、あまり後ろを振り返ってはいけません。しかし、いつでも心と身体を休めるために、ゼミへ遊びに来てください。そして、君たちの輝きを後輩にみせてあげてください。
卒業にあたって、今年は以下の言葉を贈ることにしました。
社会へ飛び立つ君よ、英雄たれ
To strive, to seek, to find, and not to yield.
(Alfred Lord Tennyson, Ulysses より)
河野ゼミ4期生に、乾杯!