卒業おめでとう 2007
河野ゼミ3期生のみなさん、卒業おめでとう。
来る3月25日の卒業式の式典には、参列できないので、代わりにこの日記で君たちへ贈る言葉を書き残します。
3期生のみなさん、2年間ボクの厳しい指導に耐えて、よく頑張りました。君たちは、それぞれ立派な卒業論文を提出しました。まったくお世辞ではなく、君たちの卒論はどれも、なみなみならぬ「努力」の刻まれた素晴らしい卒論として仕上がったと思う。実をいうと、ボクは、ここまで全員そろって頑張れるとは思っていなかった。でもひとりも落ちこぼれることなく、みんなで一緒にこれて、本当によかった。自分の書いた卒論を誇りに思ってください。この経験は、今後の人生で揺るぎない自信となりますよ。いや、おそらくもうすでに君たちは、そのことを予感できているのではないでしょうか。
また、この2年間、君たちは、合宿や飲み会やスポーツを通じて、互いをさらけ出しあい、感性を磨きあい、おもいやりや気遣いを学んだのではないかと思います。時に気持ちのすれ違うことがあっても、そうした場面をどううまく乗り切るかということも、すこしずつではあるが、習得できたと思う。君たちは、もうどこに出してもけっして恥ずかしくない人間として成長した。そのことに自信をもち、あとは、ボクなんかが教えることのできないことを、ひとつずつ吸収していって、さらにさらに大きくなっていってください。
そうそう、忘れてはいけない。ボクも、君たちに囲まれて過ごした2年間、本当にとても楽しい思いをさせてもらいました。君たちからは、いつも若いエネルギーを吸収させてもらった。君たちと接していると、好奇心が刺激され、歳をとってもいろいろなことに心をときめかせることを忘れてはならないのだと教えられた。ボクの人生を豊かにしてくれて、本当にありがとう。
君たちの中には、ボクが早稲田に赴任した最初の年に一年生として授業を受けた人もいますね。そういう人とは、すでに人生の4年間を付き合ったことになるわけだね。しかし、まだまだこれから・・・。これはほんの「始まり」にすぎない。みなさん、どうかこれからも末永く、よろしくお願いします。
卒業にあたって、今年は以下の言葉を贈ることにしました。
いつでも夢をもちなさい。
いつでも純粋に、真剣に、堂々と生きなさい。
いつでも不思議に思い、考え、解決しようとしなさい。
たとえ心を奪われることがあっても、魂を渡すことのないようにしなさい。
河野ゼミ3期生に、乾杯!