名ゼリフ
先日、横浜のあるレストランで、ボクとSignificant Otherが食事をしていたら、30代前半ぐらいの男女が入ってきました。で、その男の方は、席に着くなり、席に案内したサーバーにむかい、次のように言い放ったのであります。
「カノジョが、今日は突然体調崩しちゃって・・・。だから、今日は、会社の後輩、連れてきました。」
ぷふっ。クスクス。あっははは。
いやー、これほどの名ゼリフ、しばらく聞いたことがなかったすね。
そこから、ボクとSOの詮索がいろいろと始まったのであります。
詮索①:そもそもなぜこんなことを、サーバーに告げなければならないのか?
SO:ふつうに考えれば、男の方は常連さんで、いつもとは違う女性を連れてきたことを、レストランの側が怪しいと思うのではないかと考えて、機先を制したっていうことよね。
ボク:しかし、そうだとすると、滑稽もいいところだ。第一に、「レストランの側が怪しいと思うのではないか」などと考えること自体、自意識過剰。それに、一流のレストランであれば、たとえ怪しいと思っても、それを暗示させるようなことは絶対にありえない。ということは、この男は、上のセリフをいうことで、レストランに対して「おたくは一流じゃない」というメッセージを発してしまっているわけだ。いわれた側のレストランにしてみれば、失礼な話だよ。で、それに気づかないってところが、ホント、滑稽だな。
詮索②:二人の関係は?
ボク:本当に後輩かな。それとも、レストランの手前、「後輩ってことにしておいて」と口裏を合わせることにしたのかな。
SO:何らかの後輩は後輩なんじゃない。そんな嘘つくような人に対しては、女の人は警戒するものよ。
ボク:じゃあ、男の彼女さんは、「後輩と行くから」ってこと、知らされているのかな。
SO:まさかー。後輩を気軽に連れて来るレストランじゃないわよ。男には下心がある、絶対。ワインとかガンガン飲んでるし。
詮索③:どちらが上か?
ボク:とすると、この女の方は、男の下心を知りつつ、ついて来たのかな。
SO:純粋においしいものを食べたかったのかもしれないけど、純粋そうに振る舞って、男の気持ちを試しているのかもしれないわね。
ボク:じゃあ、男の方は、女が自分の下心に感づいているということを知りつつ、来ているのかな。
SO:うーん。(しばし沈黙。ちらちらと二人の方へ目をやる。)いや、男は、わかってない。結局、男は単純だから・・・。男は、自分の方が上をいっていると思い込んでも、たいていは女に見透かされているもんだから。