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銀座ライオンとギネスの話

いやー、いよいよというか、とうとうというか、待ってましたというか・・・
ついにビールの季節がやってきましたねえー。
なんてったって、日本の夏は、ビールなしには過ごせない。
蒸し暑い一日を終え、シャツもパンツもズボンも汗でビショビショになりながら、とりあえず、とにもかくにも、やあやあと、ビールで乾杯する。
ジョッキが衝突する音、がしゃ、がしゃ、がしゃ・・・
口に含んだビールをゴクリとすると、一瞬ヒヤリと咽喉が絞まる。その一瞬だけ、暑さを忘れ、天国にいく。しかし、すぐさま、あたりのジトジトな空気が、全身の皮膚を攻略にかかる。暑いよー、暑いよー、もうあきらめなさいよー、といった感じで攻めてくる。汗がじわじわにじみ出る。
それをまたなんとか凌ごうと、もう一回、ビールを口にする。しかし、残念ながら、この二口めには、一口めほどの感動は、もうない。そして、三口め、四口めぐらいになると、体を冷やす効果なんて、もう全然なくなっている。ま、日本の夏には、結局勝てっこないんですけど、ちょっと抵抗してやろうじゃんか、という気にさせてくるのがビールなのではないか。
さて、ボクの好きなビアーホールは、銀座のライオンです。
えっ?なぜかって?
まず、なにしろ、あの広々とした感じがよい。
それから、客層が圧倒的にサラリーマンとOL、というところもよい。今日も一日一生懸命働いたんだから、いいでしょ飲んだって、てな感じで、みんなビールを飲んでる。みんな楽しそうに飲んでいる。女を口説いてやろうなんてヨコシマな考えを持った男は、あんまり銀座ライオンにはいない。ここでイケメン男を引っ掛けてやろうなんてヨコシマな考えを持った女も、あんまりいない(←多分)。そうした変な駆け引きや下心のような雰囲気がまったく感じられず、あっけらかんとしているのが、素晴らしい。
ボクは、それほどビールに詳しいわけではないが、最近好んで飲むビールは、Guinnessである。ギネスのジョッキというのは日本ではあんまりないので、ビアーホールなどでは、サッポロ黒生を頼むことにしている。なぜか、黒ビールは、カラダによいのではないか、という迷信をボクは持っている(←これが迷信でないとどなたかに教えてもらいたいものだ)。
家では、もっぱら、ギネスをビンから直接飲んでいる。ビールというのは、缶から飲んでもまったく美味しくない。缶ビールであれば、必ずグラスに注いで飲む。しかし、ビンから飲むビールはとっても美味しい。グラスに注がない方が美味しい、とボクは思う。
実は、いまも、ボクはギネスを飲みながら、これを書いている。おとといからほんのさっきまで、締め切り原稿に追われていたのであるが、ようやくひと段落ついて、ホットしているところである。で、ギネスを飲み始めたら、日記を更新しなきゃと思い立ち、そうだ、ビールについて書こうという気になったのである。
いま、悩んでいるのは、もう1本飲んでいいものかどうか、ということである・・・。