食道楽
ボクは、基本的に食べることが大好きである。
悲しいかな、この「基本的に」というところが、今日の話のポイントですね。
食べることは大好きなのだが、食べ過ぎると太るという法則がいまではボクにも当てはまるようになってしまったからである。
昔はそんなことはなかった。すこぶるノーテンキであった。ボクだけは、この法則から一生逃げきれると、思っていた。自分が何万人にひとりの幸運な人と、ずっとたかをくくっていた。
しかし、やっぱり甘かった。いつしか、確実におなか周りが充実しはじめた。特に脇腹の充実度が最近とっても高い。ジョギングのときに、一生懸命、身体をよじったりひねったりして、ボクなりに「サイドをえぐる動き」をいろいろ試みる。だが、なかなか成果が上がらない。
というわけで、無心に好きなものをなんでも食べてよい時代は、ボクにとって終わってしまった。
食べ過ぎると太る・・・、考えてみれば人間の活動というか営みに関して、これほど単純でしかも一般的に当てはまる法則はなかなかないのではないか。食べ過ぎると太る、食べ過ぎなければ太らない、太るのは食べ過ぎたから、太ってないのは食べ過ぎに注意しているから・・・などと、命題の逆だの裏だの対偶だのをとってみても、すべて真である。しかも、この命題は、日本人だけでなく、アメリカ人であろうが、エジプト人であろうが、タンザニア人であろうが、世界のどこへ行っても通じる(←多分)。ニュートンのリンゴ落下法則と同じくらい、汎用性の高い命題である。
で、そのことをよく承知しているのであるが、なんとですね、昨日ですね、ボクは一日に5食も食べてしまいました。5食!自分でも「あれれー、いいのー?」って感じです・・・トホホ・・・。どういう経緯で、そうなってしまったのか。これがよくわからない。よくわからないが、あとで勘定してみたら、どうも5回も食事らしきものをとっていた、ということになってしまっていたのです。
まず一回目。これは、家でパンを朝食べました。そして二回目。1限と2限とのあいだに、おなかが空いてしまって(←いちいち言い訳がましい)、カフェ125でベーグルサンド(スモークチキン)を買ってきて、谷澤さんの授業を聴講しながら食べてしまいました。三回目、午後、研究室でずっと三谷君と論文を書いていたら、3時ごろにまたお腹がすいてきたので(←はいはい)、たまたま訪れた荒井君と3人で連れ立って、ラーメンを食べに行きました。そのときは餃子まで食べてしまいました。そして、その夕方は、大隈会館で、院生たちを囲むレセプションがあり、そこでもお鮨とサンドイッチなどを食べました。会費を払ったので食わなきゃ損かなという根性が働いてしまって(←アホ)、皿をあさるように、ローストビーフなども食べてしまいました。で、そのあと、久米先生と和食店で、野菜天ぷらとか、和牛カルビとか、を食べてしまいました。
あちゃー。これで、しめて何カロリーなんだろうか。こう書いてみると、あらためて、ゾッとするなあ。おっと、ここにはアルコールがまだ計算に入っていないぞ・・・大変だぞ、これは・・・ええと、大隈会館でビールが3-4杯に、ワインが3杯ぐらいに、和食店でビールが・・・・