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サンフランシスコ

明日からサンフランシスコへ出張です。なので、しばらくこの日記を更新できなくなると思う。ここまで快調に書いてきたので、中断するのはちょっと残念だけど、ま、しょうがないね。帰国したら、出張のご報告がてら、またペースを戻していくことにします。

さて、サンフランシスコ。ボク、大好きなのです。だから、どうも、「出張」なのに心がウキウキと踊ってしまう。♪I left my heart~~~in San Francisco~~♪目をつぶると、ほんとに、いくつもの坂が空につづいている光景が浮かんでくる。
世界のどこに住みたいかと聞かれて、自由に選べるんだったら、ボクの場合は間違いなくサンフランシスコと答える。人種や民族が多様で、活気があって、オシャレで、海に囲まれていて、料理が美味しくて、文化が栄えていて・・・、と、良いところをあげればキリがない。物価がちょっと安ければ、もう、いうことないんだけどね。
人生のある一時期、ボクは毎年、サンフランシスコを訪問することにしていた。その頃はまだ向こうに友人が多く住んでいたので、彼らを訪ねていったり、母校のスタンフォードに戻ってみたり、あるいはたまった仕事(執筆)をこなすために気分転換にいく、ということもあった。すると、どういうわけか、東京ではできないような面白い経験をすることができて、それが自分にとってかけがえのないエネルギーとなっているのが感じられた。
たとえば、ある年、友人に連れられて、飲茶ブランチへいったことがあった。そこには6~7人、ボクにとっては初対面の人たちがいて、紹介されることになった。新しくフランス料理店を開くことになったというご夫妻。サンフランシスコという街でレストランを開くことの苦労話をいろいろ聞かせてくれた。そのとなりには、香港からきているというご夫妻。ここで何をしているのですか、と聞いたら、「いや別に。この街を楽しんでいるだけ」という。会話をしているうち、ベンチャーに出資して大当たりして、もう働かなくてもよいくらいのお金持ちだということが判明した。「いまは、いろいろなところに半年ぐらいずつ住んで、最終的な居住地を決めているところなの」。へぇー、世界には、いろんな人がいるもんだなあと、そのときつくづく思った。そして、ボクの友人。スタンフォードの政治学博士号をもっているのに、政治学をさらりとすてて、画家になる勉強をしていた。で、その彼氏。シリコンバレーにある、会社の社長。彼氏というよりも、そのスポンサーかな。ね、面白いでしょう?こういう(日本ではそうお目にかかれないような)人たちと会うと、なんか日本の生活の中で溜まっていたストレスが、すーっと抜けていったのですよ。
当時、ボクはホテル日航を定宿にしていて、ボクの顔をみるとスタッフたちは「お帰りなさい」という挨拶で出迎えてくれた。もちろん、「ただいまー」って入っていくわけには、いかなかったけどね。
では、行ってきます。おみあげ(話)を期待していてくださいね。