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関西

関西方面へ出張していて、日記更新が遅れてしまった。今月と来月にわたり、めまぐるしく海外へ出張しなければならないのでこれからもたびたび更新できないことが予想されるのだが、やっぱり、やろうと思い立ったことが途切れてしまうのは、あまり気分のよいものではないね。ま、気を取り直して。
ええと、今日は、その関西について。
まず、関西へ行っていつも思うのは、人が少ない、ということ。そういうと、すぐさま反論その①「ええっ、そんなことはない、梅田とか三宮とか、人がウジャウジャいるじゃん」(←なぜか横浜弁)が返ってきそうだが、ちがうんだな、コレが。どんなに混んでいても、首都圏のラッシュアワーのような混雑ぶりは、関西の電車ではいまだに経験したことがありません。やっぱり、東京の混み方は、ちょっと尋常ではない。「夜11時ごろの山手線、あれ、異常やでェ」と(関西弁丸出しの)久米先生がおっしゃるとおりだと思う。
今回は、神戸大学へ行ったのだが、そのキャンパスも昼間から閑散としていた。まだ試験期間中(みたい)だったので、学生たちがいなかったというわけではけっしてない。ただ単に、人口密度が低い、それだけのことなのです。ゴミゴミした早稲田からすると、実にうらやましいほど。大きな木も多いし、遠くに海は見えるし、あんなところで勉強できる学生さんたちは、まちがいなく恵まれている。ただ、夜になるとちょっと寂しいのではないかな、とも思うけどね。
それから関西へ行っていつも思うのは、関西人は背が低い、ということ。これに対しては、反論その②「はあッ?なにィ?それは偏見やでェ、関西バカにしたらアカンでェ」(←こちらはなぜか地元弁)が返ってきそうだが、関西の電車に乗ると、ホント、東京で電車に乗るより自分の身長がひときわ高くなった気がするのですよ。はて、でも、なぜだろう。東京では、ボクよりも背の高い若い男性の人口の比率が高いのかな。あるいは、東京周辺で、最近、外国人人口が激増しているせいかな。
あと、関西人、基本的に楽しい人が多いですね。新大阪駅の新幹線からの出口では、声の大きな女性駅員が元気に案内係を務めていて、もうそれだけでこちらの気分も明るくなってくる。お店に入っても、タクシー乗っても、フレンドリーな人多いしね。電車でも、結構、他人の子供や赤ちゃんに話しかけている場面を見かける。
実は、研究者たちについても同じことがいえて、ボクは、関西出身の政治学者たちが好きですね。なにせ、みんな、プレゼン能力が高く、面白い。久米さんもそうだけど、京都大学の待鳥さん、大阪市立大学の北村さんなど、発表のどこかで絶対笑いをとってやろうといつも(真剣に)考えている。そういえば、以前、ある学会のパネルでこの強力トリオと一緒に発表しなければならないときがあって、彼らのしゃべくり技術にまったく太刀打ちできず、悔しい思いをしたことがあったなあ。ま、しょうがないか、彼らには、吉本興業の血が入っているんだからね。