新規開拓の食事処とカフェ
いま住んでいるところに越してきてかなりの年月が過ぎたが、新しいランチの店とかカフェとかの開拓がそれほど進んでいない。歳をとるごとに保守的になってきて、知らず知らず気に入った所に立ち戻る、という傾向が強いからである。とはいいながらも、去年まで2年間サバティカルをいただいたせいで、少しずつではあるが、お気に入りの店が我が家のまわりに増えてきた。今日は、そのいくつかをご紹介しよう。
まずは、山下公園の前、シルクセンターの地下一階にある、カツカレーの店「どん八」。ここは、とにかくボリュームがすごい。ヒレカツカレーにも(ロース)カツカレーにも、S、M、Lとサイズがある。ボクはSで十分である。ときどきMを注文している人たちもいるが、最後の方になると、みな汗をふきふき、苦しそうに食べている。Lをたのむ無謀なお客さんには、いまだお目にかかったことがない。カツは揚げたて、カレーは昔ながらの味で、ボクは大好きである。ランチしかやってなくて、いついっても混んでいる。一度、1時半頃に行ったことがあるが、「今日はもうゴハンがなくなっちゃって」と断られてしまいました。
馬車道方面に足が向くときに、ときどき訪れる店としては、洋食屋「サクライ」がある。小さな店で、旦那さんと奥さんと、もう一人(奥さんの姉妹ではないかと思える)が、いっしょうけんめい働いていて、心が暖まる。この店の名物は「メキシカンチリハンバーグ」。辛いチリソースのハンバーグなわけだが、これがどういうわけか癖になり、1ヶ月に1度はどうしても食べたくなってしまう。
もうひとつ、最近特にお気に入りは、外人墓地の前にある「ロシュ」というレストラン。落ち着いた雰囲気の洋食屋さんで、ボクはここの海老フライが好きである。海老フライそのものを注文すると、ジャンボサイズのが2本出てくる。どうしても本格的な海老フライが食べたいのなら、それをおすすめするが、お得感のあるのは、ちょっと小ぶりの海老フライ2本とオムライスがセットになっているもの。どちらも本当に美味しいです。
ロシュでランチを食べて、そのまま山手をぶらぶら散歩し、エリスマン邸の喫茶室で勉強するのが、ボクの最近のひとつのコースになっている。ここは、いまだと、元町公園の紅葉を見下ろせて、とてもきれいである。ボクはいつも決まった席にすわって、長居させてもらっている。自家製ではないけれども、ケーキも美味しいです。
さて、最後にご紹介するのは、ジャズバー「491ハウス」。中華街の入り口にある。とある夏の夜、家にワインがなくて、どうしても冷えたシャルドネが飲みたいと思い、ふらりと入ったのがきっかけで、行くようになった。ジャズは、自分の好みと合うときもあれば合わないときもあるけれども、雰囲気としては最高です。バーテンさんは、まだ若いのに、一度クレジットカードで支払いしたらボクの名字をその次からちゃんと覚えていた。そういうプロフェッショナリズムも、大変よろしい。で、ここの冷やしトマト(アンチョビソースがかかっている)とキーマカレーは、本当に絶品です。みなさん、お近くにお出での際は、是非、お試しください。