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総武線幕張駅

まったくもって、忙しくて、しばらく日記を更新できないでいました。この日記を楽しみに読んでくれている全国のみなさん(←最近急増しているらしい)、申し訳ありませんでした。
さて、今日のお題は、JR東日本総武線の幕張駅。なぜ、このお題になったかというと、この前、幕張のちかくにある放送大学に、来年度から始まるラジオの授業(「現代日本の政治」)の収録のため行ってきたからです。
実は、行くときは、総武線の幕張駅ではなく、京葉線の海浜幕張駅から行ったのでありました。しかし、東京駅の中で、京葉線の乗り場はスンゴイはずれたところにある。帰りも同じ道を通るのは嫌だなと思っていたら、放送大学の門番さんが、京葉線の海浜幕張ではなく、総武線の幕張にでたらよいではないか、と親切に教えてくれた。総武線なら、飯田橋まで一本で出られる。どちらも同じくらいの距離だというので、帰りは総武線にしようということになりました。そんなわけで、総武線幕張駅に、早稲田のちょいわるオヤジは、生まれてはじめて降り立ったわけなのでありました。
で、この幕張駅。結構面白い。
まず、京葉線の海浜幕張駅との、好対照。これに気付かないわけにはいかない。オレッチは幕張メッセの玄関口なんだからねと、なんか堂々と威張っている海浜幕張駅に対して、幕張駅の方は、なんとも見るからにしょんぼりしている。キレイ風ぴかぴか系の海浜幕張。それに対して、幕張の方は、イナカ風さびれさびれ系。駅前には高層ビルがひとつもなく、目立つのは緑色の看板の「千葉信用金庫」ぐらいしかない。ちょっと、アータ、「幕張」っていうぐらいだから、アータの方が本家ホンモノでしょう、向こうは「海浜幕張」って、分家に過ぎないわけでしょう、しっかりしなさいよ、って肩をたたいてやりたくなる(←?って、誰の?駅長の?)。
で、幕張駅のホームへ入ったら、いたるところに次のような看板がでていた。
「幕張メッセは幕張本郷下車です」
「社会保険事務所は幕張本郷下車です」
「運転免許センターは幕張本郷下車です」
「千葉マリーンスタジアムは幕張本郷下車です」
ご存知のとおり、幕張本郷というのは、同じ総武線の、となりの駅である。つまり、幕張駅は、降りてきた乗客に、「ここで降りてほんとうにいいんですか。となりの駅で降りた方がいいんじゃないですか。」というメッセージを、これでもかこれでもか、と送っているのである。あのさあ、じゃあ、いったい、この駅の近くには、何があるのよ、って、聞き返したくなるではありませんか。
幕張本郷からは、メッセまでのバスがでている。距離的には、幕張の方が近いのに、こちらには、バスのためのロータリーのスペースがない。いやー、なんとも悲しい話である。新興分家の海浜幕張だけでなく、幕張駅は、同じ総武線内でも本家としての地位と威信を脅かされているのである。
ここまでくると、もうあきらめの境地にはいっているのかもしれないね。それだから、この駅は、「本当にここで降りていいんですか」というような、自虐的メッセージにあふれているんだね。