河野ゼミのウェブサイトへようこそ
ゼミに入って活動する 2 年間、つまり大学の 3 年と 4 年次にあたる 2 年間は、みなさんひとりひとりにとって、人生の中でかけがえのない一時期にあたります。
この時期に蓄えた知識や思考力が、卒業後にさまざまな方面で活躍するための>原動力になることはいうまでもありません。この時期に結んだ友人関係は、おそらく一生続く大切な財産となるでしょう。
そして、この時期、おそらく誰もが、ある場面ではとてつもない幸運と成功を手に入れたと感じ、またある場面では耐えがたい試練と挫折を味わうはずです。
しかし、そうした経験のひとつひとつは、みなさんの人格形成の上で、欠かすことのできない教訓となることでしょう。
河野ゼミでは、その活動を通して、狭い意味での学問的知識だけでなく、みなさんの人生をより豊かにするさまざまな情報、素養、人との接し方、社会常識などを身に付けられることを願っています。
そのため、各週の発表のほかに、合宿での共同生活、他(大学)ゼミとの交流、さらに種々の課外活動の機会を通じて、みなさんが大学生から社会人へと飛躍していく上での一助となれば幸いと考えています。
研究テーマとゼミ論について
河野ゼミでは、政治学のさまざまな理論や分析枠組みを通して、現代日本政治を理解することを目的としています。
有権者、政党、圧力団体、マスメディアなど、日本政治におけるさまざまなアクターについて、あるいはそうしたアクターたちが相互作用を繰り広げる選挙、議会、地方政治、外交といった政治のアリーナについて、興味をもった分野の問題を取り上げ、それを二年かけて研究することを目指します。
ゼミでは、まず日本政治の問題群の中から自分のテーマを決め、そのテーマについての基礎的な文献を読むことからスタートします。ゼミ担当者は、適宜、選択されたテーマについて、どのような文献が重要かについてのアドヴァイスを与えます。
各週に開かれるゼミでは、発表者がそのテーマについて、どういう論争があるのか、どういう問題が現在関心を集めているのか、といったことを、読んだ文献にそった形で整理します。
そして、ゼミの中でのディスカッションを通じて、自分がさらに掘り下げてみたい研究の方向性を考えます。
ゼミの最終目標は、ゼミ論文の作成です。
インターシップや就職活動などを考えると、3 年次の夏休みまでに論文のテーマを決めることが現実的なスケジュールです。
3 年次の後期には、ゼミ担当者との協議を経て、関連文献リストをつくり、自分の議論や分析のオリジナリティーがどこにあるのかをある程度見定める必要があります。
そして、4 年次の夏休み前までに第 1 次草稿を作り、数回の改訂を経て 10 月末までに完成させるというのが、おおまかな予定といえるでしょう。
ひとつのテーマについて掘り下げて研究するという作業は、大学院に進学でもしない限り、人生において、そうたびたび訪れるものではありません。
しかし、そうした作業は、将来どのような職業につくにせよ、とても貴重な経験となります。
まず、長い文章をまとめることには、他人が読んでその内容を理解するための、最低限の明晰性と論理性が要求されます。
研究テーマを面白いと思ってもらうためには、その面白さを説明するオリジナルな工夫が要求されます。
そして、自分の研究の「売り」がどこにあるかを伝える、説得力(=セールス力)が必要です。
よい論文とは、これらを兼ね備えたものでなければならないのです。
ゼミの場では
各週に開かれるゼミは、議論する場です。
自分の意見を発表し、それを批評しあう場です。
ですから、ゼミとは、ゼミ担当者が一方的に講義をする場所では決してありません。
ゼミの当日に発言しないということは、発表者が選んだテーマについて関心がないことを宣言しているようなもので、発表者(およびそのテーマを選択してよいとした担当者)に対して礼を失していると思われても仕方ありません。
もちろん、有意義な発言をするためには、あらかじめ与えられたリーディングアサインメントを読んでくること、人の意見に集中して耳を傾けること、そしてその上で自分の意見がどう違うのかを自問自答するクリティカルな思考力が必要です。
逆にいえば、積極的に発言すればするほど、そうした自分の思考能力の向上につながるのです。
なお、日本の大学教育では、発表 = プレゼンテーションの技術を学ぶ機会が大変少ないという悲しむべき現状があります。
発表する内容が完璧でも、発表の仕方が下手では、聞き手にうまく伝わりません。
そこで、ゼミ担当者は、レジュメの書き方、図表の使い方を含めて、プレゼンテーション能力をアップするようなアドヴァイスも適宜行いたいと考えます。
課外活動・合宿について
河野ゼミでは、さまざまな課外活動を通して、ゼミ生の間での親睦を深めることにしています。
そのようにして仲間意識が培われると、ゼミの場での議論がしやすくなるというメリットもあります。
また、すでにのべたように、ゼミの活動は、狭い意味での学問だけでなく、ひとりひとりの学生の人格形成に貢献する機会をできるだけ数多く提供すべきだと考えるからです。
河野ゼミでは、年に 2 回、前期と後期に一度ずつ、合宿を行います。
基本的には、合宿は各週に開かれるゼミを補完するものであり、ゼミ生全員が参加することを前提にしています。
そのほか、前期には首都圏の、そして後期には首都圏以外の大学のゼミと、交流ゼミを行い、共通のテーマについてディスカッションやディベートなどを行っています。
また、河野ゼミでは、さまざまな分野で活躍している先輩たちとのつながりをとても大切にしており、夏と冬にそれぞれOB・OG会を開いてお話を伺う機会を作るようにしています。
このホームページでは、写真やコラムなどを多く掲載して、普段からのゼミの活動を紹介していきます。
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