なでしこイレブン
時間が時間だっただけに、見ようかな、どうしようかなと迷ったけど、きのうの夜、結局午前1時から、アジア大会の女子サッカー決勝の試合を見てしまった。0-0で、延長戦へ。そして、PK戦へ。終わったのは、3時半を過ぎていた。
日本は金メダルには及ばなかったけど、感動的な、素晴らしい試合だった。
リアルタイムで見ることができて、本当によかった。
それにしても、日本の選手たちは、よく頑張った。
スピードも、パスの正確さも、ボールコントロールも、すべて北朝鮮の方が明らかに上回っていた。それを、日本は、戦術とチームワークで補った。最初から最後まで、足の止まる選手がいなかった。この相手に対してはこの戦い方しかないという戦い方を、日本は一丸となって貫いた。DF岩清水、安藤、磯崎、矢野が、ガッツと沈着さを併せ持って、相手の攻撃を封じた。キーパー福元のファインセーブも、目を見張った。
たまらず相手がじれて、そして疲れてきて、数少ないけども日本にチャンスがめぐってきた。日本の選手たちは、それらをちゃんとものにして、相手を脅かした。荒川の左サイドからの三人突破のドリブル、そして沢へのラストパス。いやあ惜しかった。沢のヘッディングから、オフサイド判定で幻のゴールとなった大野のボレーシュート。これも本当に惜しかった。どちらも得点であってもちっともおかしくなかった。勝敗は、まったくもって紙一重であった。
ボクは、自分の娘がサッカーをすることもあって、女子サッカーがもっともっと日本でも普及すればいいなあと思っている。だいいち、女子サッカーは、見ていて楽しい。女子サッカーは、男子のサッカーに比べて、汚いファウルが少ないので、すがすがしい感じがする。たしかに、男子に比べて、シュートやパスの勢いは劣るし、個人技で抜け出てる選手も少ない。しかし、その分女子サッカーにはチームワークが要求されるので、戦術や各プレイヤーのポジショニングがより大切になる。その意味では、男子サッカーより女子サッカーの方が、知的なスポーツである。
それに、女子アスリートは、カッコいい。
ボクの娘は、前にカナダナショナルチームのキャプテン、アンドリア・ニール(Vancouver Whitecaps所属、背番号5)の指導を受けたことがあって、ボクもその縁でアンドリアさんに何度かお目にかかったことがあるが、この方、実にさわやかで、ホレボレしてしまった。ボクの娘もチームで背番号5番をつけているので、彼女にとってもとてもよいロールモデルとなってくれている。
毎年、ボクと娘は、元旦に国立競技場で行われる天皇杯の試合を見に行くことにしている。あまり一般には知られていないが、午後の男子の試合の前に、女子サッカーの天皇杯の試合も組まれている。同じチケットで、両方とも見れるのである。
今年は、より多くの人が、女子の決勝も見にきてくれるといいなあと、願っている。