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2011年 ゼミOB会

ちょっと前になるが、12月恒例のOB会があった。
場所は、リーガロイヤルホテルのサファイアの間。数日前に担当の戸倉君から、ドレスコードは「セミフォーマル」という指示が入って、現役生たちがちょっと緊張していた。
今年は、卒業以来一度も会ってなかった畑中君、ようやっと資格試験に通ったといううれしい報告をしてくれた奥村君、新しい道を歩み始めた黒木さん、などなど、久しぶりに来る人たちもいた。みんな、変わってなかった。そう、人間なんて、そう簡単に変わるわけない、のである。
卒業生たちは、やあやあと肩を叩いたり、よおよおと胸をついたりしながら、お互いの人生の健闘を讃え合っていた。現役生たちは、そんな彼らを、最初は遠巻きにしていた。気を使い、先輩たちだけで楽しむ時間を与えていたのだ。でも、しばらくたつとだんだんと輪の中に加わって、本当に楽しそうにしていた。先輩たちも、若い後輩たちに声をかけられ、うれしそうだった。今年も、先輩と後輩とがつながって、よかった。
大学の中で、ボクが学生に対してできることは、いろいろある。勉強を教えることもできるし、大人の作法とかを少しは教えることもできるし、たまには恋愛相談にのってあげることもできる。
しかし、卒業生たちに対してできることは、あまりない。彼らはもう立派な社会人だし、意見やアドバイスをうけるべき大人もほかにたくさんいるだろうし。だから、ボクにできることは、こうしたOB会や、あるいは同期の同窓会のような場で、ボクや大学時代のことをダシにしながら、それぞれの人生にアクセントをつけていってもらうことぐらいなのである。
今年、On the Roofは3曲ご披露した。1曲目は「あの素晴らしい愛をもう一度」。これは、ふつうは失恋の歌だと思われているけど、そうではなく、若いときの純真さを取り戻したいという、大人の心の叫びなのではないかと思う。だから、OB会で演奏するのにちょうどいいかな、と。布施君とボクのアコースティック2本と小樽君のベース。2曲目は、アカネのピアノが加わり、ハナちゃんが「恋人はサンタクロース」を歌ってくれた。今年も、サンタ帽子をかぶっての演奏。そして、3曲目は、ボクがどうしてもこれを歌いたいといって練習したコブクロの「エール」を演奏した。ハナちゃんがきれいなハーモニーをつけてくれ、アカネが小気味よいピアノの間奏をつけてくれた。おかげで、実に気持ちよく歌えました。
終わってから、「先生、最近は奥さんの影響で、Jポップを聴くようになったんですか」と、誰かから聞かれた。別にそんなわけでもないけど、でもいつかは、斎藤和義を歌いたいと思っている。
みなさん、よいクリスマス、そしてよい年をお迎えください。